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生まれつきの歯の黄ばみはホワイトニングで改善できる?黄ばみの原因や治療方法等も解説

歯の黄ばみには、生活習慣などが原因となる後天性のものと、生まれつき歯が黄色い先天性のものとがあります。後者に関しては、歯の黄ばみを容易に改善することは難しいため、対処に迷っている方も多いことかと思います。一般的なホワイトニングで改善できれば良いのですが、実際はどうなのでしょうか。ここではそんな生まれつきの歯の黄ばみの原因や治療方法などを詳しく解説します。

生まれつき歯が黄ばんでいる原因

生まれつき歯が黄ばんでいる原因としては、エナメル質形成不全症とテトラサイクリンによる影響の2つが挙げられます。

エナメル質形成不全症

エナメル質形成不全症とは、文字通り歯の表面に分布しているエナメル質が正常に形成されない病気です。エナメル質は白く、半透明な性質を帯びているのですが、その下に分布している象牙質はもともと黄色味がかっていることから、エナメル質の量が減るほど、歯も黄色く見えるようになります。

ちなみに、エナメル質形成不全症は、妊娠中の女性が栄養障害や代謝異常、急性熱性疾患などを患うことが根本的な原因となります。加えて、遺伝的な要因により、その影響が胎児にまで波及することもあります。

テトラサイクリンによる歯の変色

テトラサイクリンとは、黄色味を帯びた抗生物質です。それを妊娠期にたくさんの量、服用していると子どもの乳歯が黄色くなることがあります。これはテトラサイクリンの成分がカルシウムと結合して、乳歯の変色を促すからです。専門的には「テトラサイクリン歯」と呼ばれるもので、永久歯に見られる場合は、生まれつきではありません。生まれてからお子さんがテトラサイクリンを服用することで、6歳くらいから生え始める永久歯にも歯の変色が認められるようになります。

生まれつきの黄ばみはホワイトニングで改善できる?

エナメル質形成不全症やテトラサイクリンによる歯の変色は、ホワイトニングで改善できることもあります。ただし、食べ物や飲み物が原因で歯の表面が着色するケースとは、黄ばみの原因が異なることから、ホワイトニングでその症状を改善できないこともありますのでご注意ください。オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせるデュアルホワイトニングで丁寧に施術していけば、ある程度の効果は得られるでしょう。

歯を白くする治療方法

歯の着色や変色を改善する方法としては、以下の4つが挙げられます。

クリーニング

歯のクリーニングは、保険診療でも受けられる治療法です。細菌の温床となる歯垢や歯石、バイオフィルムなどを専用の機材と薬剤を使って取り除きます。基本的には虫歯や歯周病を予防するために行われる処置ですが、結果として歯の黄ばみも改善されます。クリーニングは、保険診療の定期検診・メンテナンスの一環として行われるのが一般的です。

PMTC

PMTC (Professional Mechanical Tooth Cleaning)とは、保険診療のクリーニングよりも高い清掃効果が期待できる施術法です。日本語では「専門家による機械的な歯の清掃」と訳されるように、歯をキレイにすることを主な目的としています。そのため歯垢・歯石・バイオフィルムだけでなく、歯の黄ばみの原因となっている「ステイン」もしっかり取り除くことが可能です。歯科医院によっては、アミノ酸の細かい粒子を歯の表面に吹き付けるエアフローで、タバコのヤニまで効率良く除去できます。ブラッシングやクリーニングで取り除けない歯の汚れに悩まされている方は、PMTCを試してみましょう。

ホワイトニング

ホワイトニングは、過酸化水素や過酸化尿素といった薬剤で歯を漂白する処置です。クリーニングやPMTCが“歯の表面”の汚れを取り除くのに対し、ホワイトニングは“歯の内部”に沈着した汚れを化学的に分解・除去することができます。この点は、歯のお掃除との決定的な違いといえます。そのため今回のテーマである生まれつきの歯の黄ばみもホワイトニングなら改善できる場合があるのです。

【ホワイトニングの種類】

ホワイトニングは、オフィスホワイトニング・ホームホワイトニング・デュアルホワイトニングの3種類があります。

オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングは歯科医院ですべての処置が完結する施術法で、過酸化水素という比較的作用の強い薬剤を使うことから、歯を白くする効果も高くなっています。

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングは、自宅で患者さん自身が施術する方法で、過酸化尿素という比較的作用の弱い薬剤を使うため、即効性は高くないものの持続性には優れています。

デュアルホワイトニング

デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用する方法で、それぞれの欠点を補いつつ、相乗効果も得られる施術法なので、生まれつき歯が黄ばんでいる症例にも高い効果が期待できます。

ラミネートベニア

ラミネートベニアとは、歯の表面に薄いセラミック製のチップを貼り付ける治療法です。歯の黄ばみを清掃や漂白によって取り除くのではなく、エナメル質を一層削った上でセラミックの装置を接着するため、ここまで紹介してきた方法とは根本的に手法が異なります。ただ、象牙質まで深く削ることはなく、必ず切削範囲をエナメル質内にとどめることから、施術後に歯の寿命が縮まることもありませんのでご安心ください。チップはセラミックで作られているので、経年的な変色も起こりにくいです。

当院では、このラミネートべニア法を改良・発展させた極薄のべニアによる歯を削らない最新の治療法(スーパーエナメル)を行っております。

歯の黄ばみを予防する方法

最後に、歯の黄ばみを予防する方法についても簡単に説明します。歯磨き粉を使って、毎日正しい方法で歯磨きすることは当然として、プラスアルファで以下の2点を意識しましょう。

歯質を強化する栄養素を摂取する

食品に含まれる栄養素には、歯質を強化するものがあります。具体的には、次の4つが歯の黄ばみを予防する上で有用です。

ビタミンA

ビタミンAには、エナメル質を強くする作用が期待できます。とくにエナメル質の形成期には、ビタミンAを十分な量、摂取することが大切です。

ビタミンC

ビタミンCには、象牙質を強くする作用が期待できます。象牙質は、歯が生えた後も歯髄腔(しずいくう)内で産生されるものなので、発育期を過ぎた人も十分な量を積極的に摂取することが大切です。

カルシウム

エナメル質や象牙質の主成分はカルシウムです。カルシウムは、酸によって溶かされたエナメル質を修復する際にも必要となることから、毎日、適切な量を摂取することが大切です。

ビタミンD

ビタミンDは、カルシウムの吸収を助ける作用が期待できます。

唾液の分泌を促す

私たちの唾液には、カルシウムを始めとした歯を修復するための成分が含まれています。唾液が正常に分泌されていれば、酸によって歯が少し溶かされても、元に戻すことができるのです。また、唾液には汚れを洗い流す自浄作用や歯垢・歯石の形成を抑制する作用も期待できるため、以下のような方法で促進するのが望ましいです。

  • 食事のときにたくさん咀嚼する
  • 水分補給をこまめに行う
  • 唾液腺をマッサージする
  • 舌の筋肉をトレーニングする

まとめ

今回は、生まれつき歯が黄ばんでいる原因や、その症状をホワイトニングでどの程度改善できるかどうかについて解説しました。
本文でも述べたように、生まれつき歯が黄色く変色している場合でも、ホワイトニングで改善できることがあります。
その他にも生まれつきの歯の黄ばみを改善する方法はありますので、歯の変色・着色にお困りの方は、いつでもお気軽に当院までご相談ください。

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