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ホワイトニングが痛い?その原因・対処法・予防方法等を解説

歯が黄ばんでいると、それだけで口元の審美性が大きく低下します。とくに歯の黄ばみ・黒ずみが上の前歯に見られると「不潔」とか「不衛生」、「不健康」といった印象を相手に与えてしまうかもしれません。それだけに歯の着色はホワイトニングでしっかりと改善したいものです。
けれども、「ホワイトニングはめちゃくちゃ痛い」という感想を耳にすることもあるため、なかなか歯科医院を受診できないという方もいらっしゃることでしょう。ここではそんなホワイトニングに伴う痛みの原因や対処法、予防方法などを詳しく解説します。

ホワイトニングは痛い?

結論からいうと、ホワイトニングで痛みが生じることはあります。それは冷たいものを口にした時に歯がキーンとしみる知覚過敏の症状で、ホワイトニングの施術を受けた人全体では、2割程度で現れるといわれています。つまり、歯科医院のホワイトニングを受けた人の8割程度は痛いと感じることがないのです。この割合を多いと感じるか、少ないと感じるかはそれぞれの価値観によって変わってくるといえるでしょう。

◎ホワイトニングの痛みの程度・種類について

上述したように、歯科医院のホワイトニングでは一部の症例で知覚過敏の症状が認められますが、その痛みの感じ方にも個人差が見られます。具体的には、ホワイトニングの痛みを次のように感じるようです。

  • ズキズキと脈打つような痛み
  • 虫歯治療で麻酔が切れた後のような痛み
  • キーンという冷たいものがしみるような痛み
  • 歯がうずくような感覚
  • 脳にまで達する鋭い痛み

このように、ホワイトニングに伴う痛みの感じ方は、それぞれの歯の状態や体調、刺激への感受性によっても変わります。

ホワイトニングで痛みが生じるメカニズム

ホワイトニングで痛みが生じるのは、知覚過敏によるものです。知覚過敏とは、外からの刺激によって歯の神経が過剰に反応する症状で、エナメル質に亀裂や欠けがあったり、虫歯になっていたりすると現れやすいです。

エナメル質の状態が重要

私たちの歯は外側がエナメル質、内側は象牙質で覆われています。エナメル質は人体で最も硬い組織であり、冷たい飲み物に触れたり、歯ブラシでブラッシングしたりしても、痛みを感じることはありません。一方、象牙質には部分的に歯の神経が分布しているため、そこに外からの刺激が伝わると、歯がキーンとしみる知覚過敏の症状が現れます。つまり、エナメル質に亀裂や欠けがあると、そこからホワイトニング剤がしみ込んで象牙質の神経を刺激するため、痛みが生じるというメカニズムになっています。

ホワイトニングで痛くなるタイミング

歯科医院のホワイトニングで痛くなるタイミングは、3つに分けられます。それはホワイトニングの施術中と施術直後、帰宅してから数時間後です。どのタイミングで痛みが生じるのかは一概に語れません。単純に考えると、ホワイトニングの施術中に痛みが生じやすそうですが、施術直後や帰宅してからも知覚過敏は起こり得ます。これも患者さんの歯や体調に左右されるため、実際にホワイトニングしてみなければわかりません。とはいえ、ホワイトニングに伴う痛みは一時的なものなので、長く悩まされるようなことはまずありません。その点はご安心ください。

ホワイトニングの痛みはいつまで続く?

ホワイトニングの痛みは、施術から数時間、もしくは1日後まで続くのが一般的です。症状が強く現れている場合は、2日程度、痛みが続くこともあります。しかし、1日中痛いというわけではなく、冷たいものを口にしたり、歯ブラシで刺激したりした時にだけ、知覚過敏の症状が現れます。ですので、日常生活に大きな支障をきたすことはまずないでしょう。逆にいうと、痛みが3日以上続いたり、知覚過敏の症状で仕事や眠りに支障をきたしたりするような場合は、何らかの異常が疑われるため、主治医に相談することをおすすめします。具体的には、歯の神経に炎症反応が生じる歯髄炎を発症している可能性が考えられます。

ホワイトニングで痛みが生じる原因

続いては、歯科医院のホワイトニングで痛みが生じる原因についてです。ホワイトニングで歯がしみる場合は、次に挙げるような症状が背景にあるものと考えられます。

【原因①】エナメル質に欠けやひびがある

ホワイトニングで痛みが生じる主な原因は、エナメル質の欠けやひび割れです。歯の表面を覆っているエナメル質にそうした異常があると、過酸化水素からなるホワイトニング剤が象牙質にまでしみこんで、歯の神経を刺激します。一見きれいに見える歯でも、実際に専門家が診ると欠けやひびが認められる場合があるため、ホワイトニングの前の口腔内診査が必須となっています。

【原因②】虫歯になっている

虫歯は、細菌が産生した酸によって歯質が溶かされている病気です。つまり、エナメル質や象牙質に穴があいて、歯の神経が刺激を受けやすくなることから、ホワイトニング剤で知覚過敏が起こりやすくなります。そのため虫歯がある状態で、歯科医院のホワイトニングを実施することはまずありません。

【原因③】もともと知覚過敏の症状がある

当然ですが冷たいものに触れるとキーンとしみる知覚過敏の症状を持っている人は、ホワイトニングでも痛みが生じやすいです。その原因としては、もともとエナメル質が薄い、歯ぎしりや強いブラッシング圧でエナメル質が摩耗している、エナメル質に欠けやひびが入っているなどさまざまです。いずれにしても健全な歯よりもホワイトニングで痛みが生じるリスクが高くなっている点に注意しなければなりません。

【原因④】歯茎が下がっている

加齢や歯周病などで歯茎が下がっていると、ホワイトニングで痛みが生じやすいです。なぜなら歯の根っこのエナメル質が分布していないからです。健全な状態でも象牙質がむき出しになっているので、そこに過酸化水素からなるホワイトニング剤を作用させればキーンとしみてしまいます。

ホワイトニングで痛みが生じた際の対処法

ホワイトニングの施術後や帰宅後に痛みが生じた場合は、次の方法で対処しましょう。

【方法①】歯磨きやうがいで薬剤を洗い流す

まずは歯磨きやうがいをして、お口の中に残っているホワイトニング剤を洗い流しましょう。その際、フッ素入り歯磨き粉を使うと、僅かながらではありますがエナメル質を刺激から守る効果が期待できます。

【方法②】刺激の強い食品を口にしない

極端に冷たいものや辛いもの、熱いものは歯の神経を刺激するので、ホワイトニング直後は控えるようにしてください。ホワイトニングで痛みが生じている場合はなおさら、刺激の強い食品を口にしないようにしましょう。

【方法③】痛み止めを飲む

ホワイトニング後の痛みが我慢できないほどのものである場合は、市販の鎮痛剤を飲んで痛みを抑えましょう。いつも飲んでいる鎮痛剤で構いませんので、用法・用量を守った上で正しく服用してください。

ホワイトニングの痛みを予防する方法

ホワイトニングに伴う痛みは、次の方法を実践することで予防しやすくなります。

【方法①】虫歯は優先的に治療する

ホワイトニングを検討中で虫歯がある場合は、必ず虫歯治療を先に終わらせておきましょう。そもそも虫歯を放置した状態では、歯科医師がホワイトニング処置にゴーサインを出すことができません。また、虫歯は進行性の病気であり、放置していても自然に治ることはないため、できるだけ早く治療した方が良いでしょう。

【方法②】知覚過敏を改善できる歯磨き粉を使う

市販の歯磨き粉の中には、知覚過敏の症状を緩和できる製品もあります。それは「硝酸カリウム」という成分が含まれている歯磨き粉で、歯の神経への刺激を抑えることが可能です。皆さんが普段から使っているフッ素入り歯磨き粉も結果としてエナメル質を強くすることから、ホワイトニングに伴う痛みを抑制できます。

【方法③】定期的な歯科検診・メンテナンスを受ける

3~4ヵ月に1回の頻度で歯科検診・メンテナンスを受けていれば、歯の欠けやひび、虫歯などを早期発見・早期治療できます。つまり、いつでも万全の状態でホワイトニング処置を受けられるようになります。

まとめ

今回は、歯科医院のホワイトニングで痛みが生じる原因や対処法、予防方法について解説しました。ホワイトニングで痛みが生じるのは、漂白作用のある薬剤が歯の神経を刺激するからです。歯の欠けやひび、虫歯があると、エナメル質から象牙質へとホワイトニング剤が流れ込んでしまうため、キーンという知覚過敏の症状が現れます。

そうしたホワイトニングによる痛みは、虫歯や歯の欠けを事前に治したり、歯を強くする歯磨きを日頃から使ったりすることで予防しやすくなります。仮にホワイトニングで痛みが生じたとしても、一時的なものなので、過剰に心配する必要もないでしょう。ホワイトニングによる痛みが長く続くようであれば、主治医に相談しましょう。

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