八重歯矯正で顔は変わる?美人・ブサイクになったと言われる理由等も解説
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ひと昔前までは、八重歯が口元の魅力のひとつとして捉えられていました。現在でも“付け八重歯”というサービスもあるくらいですから、八重歯をチャームポイントとして考える人も少なくありません。一方で、歯列矯正で改善したいと希望する人も急速に増えてきています。
その中には、八重歯を歯列矯正すると、顔立ちがブサイクになったと言われるケースもあれば、美人になったと言われるケースもあるため、その効果に不安を感じている人もいらっしゃるようです。ここではそんな八重歯の歯列矯正による顔立ちの変化について、詳しく解説をします。
八重歯とは
八重歯は俗称で、専門的には犬歯低位唇側転位(けんしていいしんそくてんい)といいます。前から3番目の歯である犬歯が通常よりも低い位置にあり、外側に出てしまっている歯並びで、特徴的な見た目を呈します。それが愛らしい印象を与えることから、口元のチャームポイントのひとつとして捉えられていたのです。
八重歯になる原因は?
八重歯になる主な原因は、歯を並べるためのスペースの不足です。顎の骨が小さかったり、歯のサイズが標準よりも大きかったりすると、すべての歯をきれいに並べることが難しくなるため、犬歯が外側に飛び出します。この時なぜ犬歯が外に出るかというと、2番目の側切歯や4番目の第一小臼歯よりも犬歯が生えるタイミングが遅れるからです。
永久歯は前から順番に生えてくるわけではないので、あとから生えてくる歯ほど、スペースの不足によって外側に出やすくなっています。スペースが十分に足りていたとしても、歯の本数が標準よりも多かったり、乳歯の生え変わりが遅れたりすることで八重歯となることもあります。
八重歯によってほうれい線が引き起こされる原因
八重歯の人は、ほうれい線が目立ちやすいという話を聞いたことはありますか?前から3番目の歯が外側に飛び出していることとほうれい線とは何ら関係がないように思えますが、実際はいくつかの関連が認められます。
【原因①】口呼吸が促されるため
八重歯が顕著な場合、それが唇を押し上げる形で影響を及ぼし、口呼吸が促されます。口呼吸では、口腔周囲筋が弛緩し、表情筋の活動も低下することから、ほうれい線が目立つようになるのです。
【原因②】不正咬合による筋力の低下
八重歯による歯並びの問題は、しばしば噛み合わせの異常も引き起こします。そもそも八重歯自体は、下の歯と噛み合うことがありませんし、その影響は上下の歯列全体に及びます。その結果、食べ物をしっかり噛むことができなくなり、そしゃく筋が衰えていくのです。さらにはそしゃく筋と連動している表情筋の活動まで低下して、ほうれい線の形成が促進されます。
【原因③】八重歯によって上唇がめくれる
八重歯が原因で上唇がめくれると、口横と頬の境目にシワができやすくなります。それがそのままほうれい線となって、老けた印象を与えるようになるのです。
八重歯矯正で顔は変わる?
八重歯の症状が顕著な人は、歯列矯正によって顔立ちが変わることがあります。例えば、八重歯が外側に大きく逸脱しているケースでは、適切なスペースを確保するために抜歯が必要になるでしょう。左右の第一小臼歯を抜いた上で犬歯を下げるため、口唇の突出感やほうれい線が目立たなくなるのが一般的です。もともとの歯並びの状態によっては、横顔の美しさの指標となるEラインも理想に近づくかもしれません。また、歯列矯正で噛み合わせが改善され、左右の歯で均等に噛めるようになると、口腔周囲筋のバランスも取れて顔立ちもきれいになる場合があります。
八重歯矯正のメリット
八重歯を歯列矯正で改善すると、次に挙げるようなメリットが得られます。
【メリット①】歯磨きしやすくなる
八重歯の人は、歯磨きのしにくさに悩まされていることでしょう。犬歯が出っ張って、側切歯と第一小臼歯は引っ込んでいるため、歯ブラシを当てるのにとても苦労するからです。おそらく、ワンタフトブラシやデンタルフロス、歯間ブラシなどを毎回活用しなければ、汚れを完全に取り除くことは不可能です。歯列矯正で歯並びがきれいになれば、歯ブラシを並行に当てるだけでも汚れを取り除けます。その結果、歯垢や歯石がたまらなくなり、虫歯・歯周病リスクを抑えられるのです。口臭も発生しにくくなる効果も期待できます。
【メリット②】口内炎ができにくくなる
八重歯によって、唇の内側の粘膜が傷つけられて、口内炎ができてしまうこともあります。口内炎による痛みは耐え難いものであり、食事や会話をするだけでも大きなストレスを感じます。八重歯を歯列矯正で改善できれば、口内炎もできにくくなることでしょう。
【メリット③】見た目のコンプレックスがなくなる
八重歯を口元の魅力のひとつとして捉える人もいますが、八重歯は乱ぐい歯の一種であり、その見た目に自信を持てない人もいます。そんな八重歯を正常な生え方に改善できれば、見た目に対するコンプレックスも解消できることでしょう。
八重歯矯正で美人になったと言われる理由
多くの場合、八重歯の歯列矯正を受けた結果、美人になったと言われるケースがあります。それには次のような理由が考えられます。
◎Eラインがきれいになった
鼻の先と顎の先を結んだ線をEラインと呼び、横顔の美しさの指標となっています。八重歯の人は、口唇が膨らむ傾向にあるため、Eラインも乱れがちです。歯列矯正で口唇の膨らみが解消されてEラインがきれいになると、いわゆる美人顔へと変化します。つまり矯正の結果、美人になったと言われたら、Eラインが関係している可能性が高いのです。もちろんこの変化がすべての八重歯矯正の症例で見られるわけではない点は理解しておく必要があります。
ほうれい線が目立たなくなった
上述したように、八重歯はほうれい線が濃くなる原因のひとつといえます。その八重歯を歯列矯正で治すことができれば、ほうれい線も自然と目立たなくなる傾向があります。ほうれい線の目立ち方によって顔の印象は大きく変わることは皆さんもよくご存知のことでしょう。そのため八重歯の歯列矯正でほうれい線が薄くなり、周囲から「美人になった」と言われることがあるでしょう。
八重歯矯正でブサイクになったと言われる理由
今度は逆に、八重歯の歯列矯正の結果、ブサイクになったと言われるケースについてです。これも現実的にあり得る症状ですが、具体的には次のような理由が考えられます。
お口周りの筋力の低下
矯正中は、装置による痛みや刺激が原因で、お口周りの筋肉を動かさなくなる傾向にあります。これが続くと、お口周りの筋肉と皮膚が弛んで、ブサイクになったような印象を与えるのです。
矯正で出っ歯になった
歯列矯正で八重歯の症状は治ったけれども、前歯部が全体的に前方へと突出して出っ歯になるケースが稀に見られます。これは本来、抜歯が必要なケースで歯を抜かなかったり、歯科医師が適切な治療計画を立てられなかったりした場合に起こり得るトラブルといえます。口元が突出すると、ブサイクになったように見えることがあるため、八重歯の矯正治療を失敗したと後悔することになる可能性があります。
口角と歯の間に隙間ができる
笑った時に口角と歯の間に生じる隙間を「バッカルコリドー」といいます。隙間の部分は黒く見えるため、人によってはブサイクに見えるかもしれません。こうした症状は、抜歯をした症例で見られやすいです。
八重歯の歯列矯正の種類
八重歯を改善できる歯列矯正の種類としては、ワイヤー矯正(表側矯正)、裏側矯正、マウスピース矯正の3つが挙げられます。
表側矯正
歯列の表側にブラケットとワイヤーを固定する治療法です。最もスタンダードな歯列矯正の方法なので、皆さんもご存知のことでしょう。装置が目立ちやすく、食事や歯磨きがしにくいというデメリットがありますが、重症度の高い八重歯にも適応できます。
裏側矯正
歯列の裏側にブラケットとワイヤーを固定する治療法です。高度な技術と知識、専用の器具を必要とするため、表側矯正よりも費用が高くなりますが、装置が見えないというメリットを伴います。八重歯を矯正中であることを周囲に気づかれることはまずありません。
マウスピース矯正
透明なマウスピースを使って歯並びを治す方法です。軽度から中等度の八重歯ならマウスピース矯正でも改善きますが、抜歯をして歯を大きく動かす必要がある重症例は、ワイヤー矯正の方が向いています。装置が目立たない、食事や歯磨きを普段通りにできる、治療に伴う痛みが少ないなど、マウスピース矯正にはたくさんのメリットがあります。
八重歯矯正で歯科医院を選ぶ際のポイント
最後に、八重歯の歯列矯正で失敗や後悔をしないための歯科医院選びのポイントをご紹介します。
【ポイント①】日本矯正歯科学会の認定医を探す
歯列矯正の経験や知識が豊富であるかは、日本矯正歯科学会の認定医の有無によって比較的容易に見極められます。認定医の資格は、治療者が一定水準以上の治療技術を持っていることを示します。ただし、これはあくまで目安であるため、過去に八重歯の症例をきちんと治した実績があるかどうかも確認する必要があります。
【ポイント②】説明が丁寧でわかりやすい
八重歯の矯正治療の診断結果や治療計画の内容に納得できるかはとても重要なポイントです。少しでも不安や疑問に感じることがあれば、歯科医師に尋ねましょう。その際、丁寧に説明してくれて、疑問点をきちんと解消してくれる歯科医師でなければ、八重歯の治療を任せるのは不安と言わざるを得ません。
【ポイント③】アフターケアがしっかりしている
歯を動かす動的治療が終わった後も後戻りを防止するための保定処置が必要となります。そうした保定期間中も継続して適切なケアしてくれる歯科医院であれば、八重歯の歯列矯正を安心して任せられることでしょう。
まとめ
今回は、八重歯の歯列矯正で顔立ちが変わることがあるのかについて解説しました。本文でも述べたように、患者さんのもともとの顔立ちや歯並び、噛み合わせの状態によっては、八重歯を歯列矯正で治すことで美人になることもあれば、ブサイクになることもあります。つまり、良い変化と悪い変化の両方が起こり得るのです。当然ですが良い変化は歓迎すべきもので、悪い変化はできるだけ避けたいものですよね。後者に関しては、八重歯の治療実績が豊富で、説明が丁寧、アフターケアがしっかりしている歯科医院を見つけることで、そのリスクを最小限に抑えられます。そうした優れた歯科医師・歯科医院を見つけることができれば、美人になったと言われるような矯正治療が受けられるでしょう。