歯科コラム
ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングの違いとは?施術方法・効果・費用などを解説

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歯の黄ばみや黒ずみを改善するホワイトニング。市販のホワイトニングを使って自宅で歯を白くする方法もありますが、歯科医院での施術とは根本的に商品が異なります。今回は歯科医院でのホームホワイトニングとオフィスホワイトニングの違いを中心に解説します。
ホワイトニングの種別
歯科医院で施術される「ホームホワイトニング」と「オフィスホワイトニング」、そして「市販の商品を使用したホワイトニング」に分類されます。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングは、患者さんが自身が自宅で行う方法です。まず、歯科医院での口腔内検査を行い、虫歯や歯周病などの問題がないことを確認した上で、次に精密な歯型を取り、患者さん専用のマウスピースを作成します。このマウスピースはホワイトニング剤を歯全体に均等に塗るための器具です。
マウスピースが完成し、ホワイトニング剤(通常は過酸化尿素を含む)が処方された後、患者さんは自宅でマウスピースにホワイトニング剤を塗布し、所定の時間、歯に装着します。この方法は、漂白剤の濃度が比較的低く、効果が現れるまで数週間を要することが一般的ですが、安全に行うことができます。
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングは歯科医院で行われる施術です。専門的なクリーニング後、高濃度の過酸化水素を含むホワイトニング剤を直接歯面に塗布し、特殊な光(LEDなど)を照射することで、過酸化水素の分解が促進され、歯の漂白効果を高めます。
この方法は、通常、1回の施術で白さを認識できるため、結婚式や大切なイベント前の急な美容対策としても人気です。ただし、治療に一時的な歯の敏感性の症状が見られることがあるため、歯科医師に相談して進めることを推奨します。
市販の商品を試用したホワイトニング
歯科医院で行うホワイトニングと市販の商品によるホワイトニングとの違いは、薬剤の質と濃度で、歯科医院では、より高濃度の薬剤を使用するので高い漂泊効果を期待できることです。さらに、そして全ての施術が歯科医師の管理のもとで行われる歯科医院でのホワイトニングは、安全性もメリットです。
歯科医院でのホームホワイトニングとオフィスホワイトニングの比較
効果を実感できるまでの期間
ホームホワイトニングは、過酸化尿素を主成分とする薬剤を使用しますが、歯の白さを実感するまでに2週間以上を要することが多いです。これは、1日に2時間の施術を毎日継続した場合の期間です。一方、オフィスホワイトニングでは、濃度の高い過酸化水素の薬剤により、施術直後に歯の白さを実感することが可能です。
効果の持続期間
ホームホワイトニングは、長時間をかけて薬剤を歯に浸透させることで、一般的に、効果は6~12ヵ月間程度
と言われています。一方、オフィスホワイトニングの効果は3~6ヵ月程度
と言われていますが、定期的なメンテナンスによって持続期間を延ばすことができます。
施術期間と時間
オフィスホワイトニングは、1回が約1時間で、数回で施術が完了します。ホームホワイトニングは、毎日2時間の施術を2週間程度続ける他、カウンセリングやマウスピースの作成を含めると、全体としては約1ヵ月間を要するのが一般的です。
費用
ホームホワイトニングは、マウスピースと薬剤を含めて一般的に20,000〜50,000円程度
です。また、継続的にホワイトニングを行う場合、マウスピースを再利用できます。一方、オフィスホワイトニングは、1回の施術で30,000〜60,000円程度
です。
ホワイトニング別の向いている人
ホームホワイトニングが向いている人
- 効果も得たいが、費用を抑えたい
- エナメル質の透明度が高い
- 口を大きく開けられない(開口器が入らない)
- 歯並びが悪く、光照射を十分に行えない
- 安心・安全な施術をしたい
オフィスホワイトニングが向いている人
- 歯をすぐに白くしたい
- 毎日、自分で施術するのが面倒くさい。時間の余裕がない。
- 加齢による歯の黄ばみがある
- 虫歯治療の前にホワイトニングをしなければならない
- 安心・安全な施術をしたい
まとめ
まず、歯を白くする効果が高くて、安心・安全な施術がよい方には歯科医院でのホワイトニングをおすすめします。
その中でも、なるべく費用を抑えたい方や、自分で毎日施術を続けることができる方には、ホームホワイトニングがおすすめです。また、すぐにでも歯を白くしたい人には、オフィスホワイトニングがおすすめです。
まず歯科医師に相談すれば、最善の方法を提案してもらえるでしょう。